登録団体詳細
特定非営利活動法人DxP
団体情報
- 団体名
- 特定非営利活動法人DxP
- 団体種別
- NPO法人
- 所在地
- 大阪府
- 設立年月
- 2012/ 6
- 設立目的・事業内容
- 「若者がいきるセーフティネットをつくる」 D×Pは、既存のセーフティネットでは拾い上げられなかった10代と出会い社会につなげていく役割を果たします。 生きづらさを抱えた10代が、この社会で生きて・活きることができる新しいセーフティネットをつくっていきたいと思っています。 ◾︎ユキサキチャット事業 「不登校や中退、困窮などいろいろある10代の進路・就職相談」 ・LINE相談 不登校や高校中退、引きこもり状態、困窮などの困難を抱えた10代がLINEで相談することができる窓口です。本人の望む状態を聞きながら、一緒にひとりひとりに合ったつながりと仕事を考えていきます。 ・やさしい日本語を用いたLINE相談 海外ルーツをもつ 13歳から25歳を対象に、「やさしい日本語」を使って相談ができるオンライン相談事業と食物を届ける事業を行なっています。 ・食糧支援、現金給付 保護者に頼れず困窮する10代が、一時的に安心できる環境を整えるために食糧支援や現金給付を行ないます。ユキサキチャットでの継続した相談サポートと食糧や現金での支援を掛け合わせ、相談者が他にも頼れる先を増やしていきます。 ◼︎街中アウトリーチ事業 「繁華街に新しいセーフティネットをつくる」 ・ユースセンター運営 大阪ミナミには、家庭に居場所がない若者が集まる通称グリ下(グリコ看板の下)があります。そこから徒歩4分の場所にユースセンターを開設しました。週に2〜3回、午後4時から10時まで開館し、若者たちが安心してソファでくつろいだり台所で一緒に食事を作って食べたりすることができる施設です。ユースセンターには社会福祉士など資格を持つスタッフが関わり、本人から悩みや困りごとを聞いたときは、病院などさまざまな機関と連携し、サポートを行ないます。 ◼︎クレッシェンド事業、居場所事業 ※一時休止中 ・クレッシェンド事業 「通信制・定時制高校のなかにつながる場をつくる」 通信制・定時制高校で行っているD×Pの独自プログラム。高校生とD×Pのボランティア「コンポーザー」が対話する全4回の授業です。ひとりひとりに寄り添いながら関係性を築き、人と関わってよかったと思える経験をつくります。4回の継続した授業のなかで次第に人とのつながりを得て可能性がひろがるように、音楽用語でだんだん強くという意味のクレッシェンドと名付けました。 総合的な学習の時間などの出席に関わる授業の枠組みで行なうことで、サポートを必要とする高校生にも出会いやすくなります。 ・居場所事業 「学校の中から、今と未來の居場所をつくる」 週1回、安心できる居心地の良い空間を学校のなかにつくります。コンポーザー、地域の方、他団体のスタッフが訪れることもあり、高校生が定期的に様々な人とつながることができる場でもあります。スタッフは、日々の会話から困りごとを拾いサポートにつなげ、生徒が卒業した後も社会のなかに居場所がある状態を目指します。
- 活動分野
- 社会保障、日本国内の社会課題への対応・多文化共生
- 活動国
- 日本
- 活動実績(国内)
- ※2023年度活動報告書より ◾︎ユキサキチャット事業 ・登録者数:14,000人(昨年対比3,553名増) ・相談者数:6,089人(昨年対比1,152名増) ・食糧支援数:87,810食/655人 22年度より23,250食増で発送しました。体調面で不安を抱えている方や、大学生で生活保護の受給対象とならない方など多くの方から相談がきています。 ・現金給付金額:21,162,000 円/416人 さまざまな専門性を持ったスタッフが集まってきており、適切な社会資源に迅速につなぐなど現金給付以外の対応策を検討しやすくなりました。その結果、8万円給付の数は減っています。今後は現金給付のよりよい形を模索していきたいと思っています。 ⚫︎ユキサキチャット(LINE相談) オンラインで進路・就職に悩むユース世代と出会いユキサキチャット(LINE相談)でサポートします。 ⚫︎2024年度のユキサキチャット 「海外ルーツをもつ若者に向けたLINE相談事業の始動」 日本に住む留学生や海外ルーツをもつ若者に向けて、やさしい日本語を使用したLINE相談事業を開始します。 若者からの希望に合わせて、必要な方へ食糧支援を実施します。 「ユース世代へのリーチ強化」 23年度は助成金を活用しSNS広告を実施した結果、約400人のユース世代が、SNS広告経由でユキサキチャットに登録しています。24年度は1年間を通じてSNS広告を運用し、より多くの困難を抱えたユース世代と出会える仕組みをつくります。 「データを活用した情報発信の強化」 kintoneで一元化したデータを活用し、ユキサキチャットに相談するユース世代の現状等を社会に発信していくことを目指します。そのためにも、専門家のアドバイス等を受けながらデータの整理や分析、より適切な情報発信の方法などを模索していきます。 ◾︎街中アウトリーチ事業 ・開所時間:16-22時 ・開所頻度:週2回 ・開所回数:100回 ・利用人数:のべ5399人 ・食事提供数:のべ4433食 ⚫︎ユースセンター 居場所を求める若者が集まる道頓堀のグリコ看板付近(通称グリ下)で2022年8月から若者が無料で使える フリーカフェをスタート。2023年6月からは新しくユースセンターを開設しました。 まずはごはんを食べられる、寝られるなどの安全な環境や、自分の状態や気持ち、権利が尊重される経験が必要です。そのままの自分を尊重される機会を積み重ねるなかで、自分の意思や自己決定の瞬間が生まれると考えています。 ⚫︎2024年度のユースセンター 「チームの運営体制を見直し相談対応強化」 居場所の運営、個別機会の提供、面談や同行支援など、スタッフの役割を3つに分けることで、ユースセンターを利用する若者に、より早く必要な支援を届ける体制をつくります。また、新システムを導入しバックオフィスの業務効率化も進めます。 「機会提供の連携候補を増やす」 繁華街に新しいセーフティネットをつくるためには、繁華街のなかに、若者の背景に思いを馳せ、否定せず関わる大人がいることが大切です。地域にいる方々と定期的なコミュニケーションをとり、機会提供の連携先候補を増やしていきます。 ◾︎クレッシェンド事業、居場所事業 ・コンポーザーの参加人数:のべ127人 ・関わった生徒数:実数121人/のべ1,200人 ※クレッシェンド4校/居場所2校で関わった生徒・参加したコンポーザーの合計 ⚫︎2024年度以降の定時制・通信制高校での事業の一時停止について 2024年4月以降、すべてのクレッシェンドおよび居場所事業の活動を一時停止することにいたしました。一時停止の理由や背景はD×Pのwebサイトに詳しく掲載しております。2012年に通信制高校1校からスタートしたクレッシェンド。これまでに居場所事業とあわせてのべ127校の学校と関わり、12年間で関わった生徒数は5,791人となりました。これまで、本事業を寄付、ボランティア、食事提供などさまざまな形で支援してくださったすべての方々に、お礼とご報告を申し上げます。
- 活動実績(海外)
- SDGsへの取り組み