登録団体詳細
特定非営利活動法人immi lab
団体情報
- 団体名
- 特定非営利活動法人immi lab
- 団体種別
- NPO法人
- 所在地
- 京都府
- 設立年月
- 2020/ 1
- 設立目的・事業内容
- 特定非営利活動法人immi lab(イミラボ)は移民の声が消されない社会を目指して関西拠点で活動する団体。移民ルーツを持つ若者のレジリエンス(困難をのりきる力)を育成するための伴走事業と、移民の声が社会に反映されるようなきっかけとしくみ作りを展開。移民ルーツの若者の現状を肌感覚で知る有権者アライ(移民の味方)を増やし、移民の声が社会の仕組みに反映される状態を作ることを目指している。 immi labは滋賀県在住のラテンアメリカルーツの15〜25歳の若者を主な対象とした伴走型レジリエンス育成事業「プロジェクトポンテ」を2022年から実施。大人メンターによる個別伴走と、多様なイベントを通して移民ルーツの若者の「まだ声にならない声」に寄り添い、進学・進路支援を提供。困難な状況でも自分で人生を切り開いていけるような内面育成と日本社会との繋がりの構築を目指す。
- 活動分野
- 教育、平和構築、援助アプローチ/戦略/手法、市民参加、日本国内の社会課題への対応・多文化共生
- 活動国
- 日本
- 活動実績(国内)
- ◎プロジェクトポンテとは? 移民ルーツの若者の困難を乗り越える力(レジリエンス)を育てるためのプログラムです。プロジェクトポンテでは、「つながる」「視野を広げる」「挑戦する」という三つを軸に事業を展開しています。レジリエンスには、若者自身の成長と、若者のまわりをとりまく環境の両方が大きく影響しています。若者の成功体験やスキルアップを伴走することに加えて、コミュニティが広がるようなプログラムを設計しています。 ◎どんな子達がポンテに参加している? プロジェクトポンテに参加する若者たちのほとんどが中学生や高校生の頃からアルバイトをしていたり、高校卒業後は2交代制の工場で働いていたりしています。 また、幼い頃から、日本語が流暢ではない両親や親族のために、通訳の役割を担ってきたという子たちも多いです。 ◎なぜこのようなプログラムをすることにしたのか? これまで、immi labは移民ルーツの若者の状況を変えるために様々なことを試してきました。 プログラミングワークショップ、大学進学サポート、などなど。多くの団体のように、日本語教室をした方が良いのかと考えたこともありました。 しかし、移民ルーツの若者が抱える困難の場にいつも必ず私たちがそばにいられるわけではありません。 人生において何度も直面する困難に自分から行動し、周りの力を借りながら対処していく、そんな根本的な力をつけてもらいたいと思っています。 ただ、今の日本社会は移民ルーツの若者が「頑張ったらなんとかできる」状況ではないのが現実です。選挙権がないことは代表的な例ですが、そのほかにもコミュニティがなく孤立している状況は、若者が困難を乗り越える力(レジリエンス)を身につけて成長していくことが難しいです。 れらの障壁はひとりひとり違うので、本人がひとつひとつ乗り越えていくのを根気強く伴走するしかありません。 まだ10代の若者には荷が重すぎて、「私には無理かも」「私、日本人じゃないから」と諦めたり諦めそうになったりする様子を何度も見てきました。 その度にこれ以上「がんばれ」というのはあまりにも理不尽だと感じてきました。 そして、彼らも口ではそう言いつつも、本当は諦めたくないと思っていることも。 そこでimmi labが可能性を見出したのが、メンタープログラムでした。 メンターという社会への一歩を一緒に踏み出してくれる人とともに小さな挑戦を繰り返し、immi labを通してコミュニティを感じて、成長していくことでレジリエンスを身につけることができるのではないか。そう考えています。 ◎プロジェクトポンテの成果 「大学進学に挑戦したい!」という若者も徐々に増え、2024年度には初めて、3名の大学や専門学校への進学が決定しました! ただ、大学進学がゴールではありません。大学進学後も彼らが直面する壁はたくさんあります。 一番大きいものは就職の壁です。 日本の就職活動のルールやマナー、仕組みがわからない。 国籍や見た目で差別を受ける、受けているように感じる。 就職しても同期とうまくいかない。 大学進学の時の壁がさらにパワーアップした状態で現れます。 また、その後の人生において例えば結婚、引っ越し、転職など、人生の節目節目において「ルーツの違い」が様々な壁として現れるのが現実です。 プロジェクトポンテでは決して大学進学を勧めているわけではありません。 ただ、若者が挑戦したいと言ったことに全力で伴走しています。 将来のことはまだわからなくても、「人と話せるようになりたい!」「英語や日本語をもっと上手に話せるようになりたい!」という声も増えました。 「将来のために何をしたら良いのか?」「どうしたら目標を実現できるのか?」といったことを若者たちが自分自身で考えていけるようなイベントも実施しています。 具体的には、メンター・スタッフ・若者・その他プロジェクト・ポンテに関わる方々みんなで交流をしながら、自己理解を深めるためのワークショップを行ったり、対面の居場所では計画を立てる計画会を実施したりしています。他にも、ルーツを深めるための日本家庭でのホームステイや、移民の歴史を学ぶ旅などを実施しています。 1対1のメンタープログラムとコミュニティを通して、若者が本当に挑戦したいことを言えるようになること、その1歩をメンターと一緒に踏み出せることを大切にしています。
- 活動実績(海外)
- SDGsへの取り組み
- 10. 人や国の不平等をなくそう 4. 質の高い教育をみんなに 16. 平和と公平をすべての人に 17. パートナーシップで目標を達成しよう