職務内容
- 職務分野
- 農業開発/農村開発、援助アプローチ/戦略/手法
- 配属先
- 農業・食糧安全保障省 食糧安全栄養技術事務局
- 休日
- 時間外労働
- その他業務条件
- 2019年8月下旬~2021年8月下旬(予定) ただし、2019/08/05からの1週間、赴任前研修を受講していただきます。業務の状況等により双方の合意のもと協力期間を超えない範囲で延長する可能性があります。なお、派遣時期及び派遣期間については、変更の可能性もある点をご了解ください。また、書類選考、面接選考に加え、健康診断に基づく当機構顧問医による判定を経て、派遣が最終的に決定されます。詳しくは「健康診断について」(http://partner.jica.go.jp/resource/1522488102000/jicasJobView/jicas_job/pdf/health.pdf)をご覧ください。
- JICAからのひとこと
- 本件は再公募です。再公募にあたり、派遣開始時期及び赴任前研修時期が変更されています。 JICAが現在力を入れて取り組んでいる「食と栄養のアフリカ・イニシアチブ」(Initiative for Food and Nutrition Security in Africa: IFNA」に関連する業務です。配属先での政策的な支援だけでなく、JICAがモザンビークで実施を計画しているマルチセクター(農業、保健、水)の栄養プログラムにも関与でき、分野横断的に栄養改善の取り組みに関わることもできます。すでにお持ちの栄養分野の知識や経験を存分に活かせるポストです。
- 求められる資質と能力
- 本件で求められる資質と能力は以下の通りです。
- 分野・課題専門力:★★★
- 総合マネジメント力:★★★
- 問題発見・分析力:★★
- コミュニケーション力:★★★
- 援助関連知識・経験:★★
- 地域関連知識・経験:★★
- [★★★:非常に重視する ★★:重視する ★:参考程度 -:不問]
- ※格付けについて
- ※国際協力人材に求められる6つの資質と能力について
- 案件の背景
- モザンビークは、内戦の終結前、国民の半数以上が飢餓に苦しんでいたが、内戦の終結後、状況を改善させ、栄養不良に苦しむ人口を半減以下にするというミレニアム開発目標を達成した。しかしながら、食料安全保障と栄養の領域において、依然として難しい課題に直面しており、5歳未満児童の約43%は発育阻害状態で、全人口の約25%は飢餓状態、約80%は十分な食事ができていない。食料生産、市場へのアクセス、健康状態および教育へのアクセスの改善を通じて飢餓人口の割合の減少を達成してきたが、一方で、最貧地域や最も弱い人々の間では、発育阻害(慢性的栄養不良)の状態にある人口は引き続き非常に大きく、食料不足も解消されていない。 JICAは、2016年に、他の国際機関とともに、「食と栄養のアフリカ・イニシアチブ」(Initiative for Food and Nutrition Security in Africa: IFNA)を立ち上げており、アフリカ各国と支援機関がより連携を深めることで、現場での具体的な取り組みを推進し、栄養改善に向けた目標の達成を支援することとしている。上述のような厳しい状況にあるモザンビークは、重点国の一つとなっており、本専門家は、モザンビーク政府の要請に基づき、IFNAの一環として派遣されるものである。 本専門家が配属される農業・食糧安全保障省食料安全栄養技術事務局(SETSAN)は、慢性的栄養不良削減のためのマルチセクターアクションプラン(Multi sectoral Plan of Action to Reduce Chronic Undernutrition:PAMRDC)および国家食料安全保障・栄養戦略の実施に関与する主要省庁との調整・取りまとめを担う部署として設立された。SETSANの設立により、政府の関係省庁の施策が調整されるとともに、効果的に実施され、慢性的栄養不良の減少につながることが期待されている。本専門家には、施策の効果的な実施を支援しつつ、SETSANの能力を強化していくことが求められる。 なお、モザンビークは、前述のとおり、全国的に、長期に亘り高い割合の慢性的栄養不良に苦しんでいるが、ニアッサ州は、最も影響を受けている州である。作成中のIFNA国別アクションプラン(IFNA Country Strategy for Actions:ICSA)でも、優先地域の一つとして特定されている。しかし、ニアッサ州は、厳しい状況にもかかわらず、栄養状況を改善するための支援を援助機関から十分に受けていないため、JICAは、同州の切実なニーズに応え、ニアッサ州を対象としたマルチセクターの栄養改善のプログラムを実施することを計画している。この取り組みにおいては、保健、農業、水という、栄養改善の鍵となる3つのセクターにおいて、調和を図りながら、複数のプロジェクトを実施することが検討されている。
- 業務/委嘱の目的
- 食料安全保障・栄養関連政策・施策の計画・実施に係るSETSANの調整機関としての能力を強化する。
- 期待される成果
- 1.食料安全保障と栄養に関する脆弱性評価、ベースライン調査、情報収集および収集情報の分析等の、SETSANによる情報サービス全般が見直され、改善される。 2.食料安全保障・栄養にかかるモニタリング・評価メカニズムが改善される。 3.JICAによる食料安全保障・栄養関連事業(特に、ニアッサ州におけるマルチセター栄養プログラム)が円滑かつ(相乗)効果的に実施され、SETSANによる将来的な類似事業の拡大展開につなげる。
- 業務内容
- 1. SETSANによる情報サービス全般の見直し
(1)政策決定に活用するための食料安全保障・栄養関連の情報サービスを見直す。
(2)(1)の結果もふまえ、政策決定に活用するための食料安全保障・栄養関連の調査研究の計画、実施を支援する。
2. 食料安全保障・栄養にかかるモニタリング・評価メカニズムの改善
(1)食料安全保障・栄養にかかるモニタリング・評価メカニズム(特にICSA)の実践ならびに必要な改善に対する助言・支援を行う。
(2)食料安全保障・栄養にかかる総合的情報システムの開発に係る助言を行う。
3. JICAによる食料安全保障・栄養関連事業の円滑かつ効果的実施ならびに事業にかかる情報の共有
(1) JICAによる食料安全保障・栄養関連事業の実施とモニタリングに関し、JICAプロジェクト、SETSAN、関連省庁およびその他援助機関との調整を行う。
(2) 特に、ニアッサ州におけるマルチセクター栄養プログラムについて、関連する複数プロジェクトをうまく調整し、相乗効果を生みながら効果的に実施されるよう監理する。
(3)JICAによる食料安全保障・栄養関連事業(特に、ニアッサ州におけるマルチセター栄養プログラム)の進捗について、適時適切にSETSANと共有する。将来的な拡大展開を念頭に、事業の教訓も共有する。
※現時点での案であり、今後変更される可能性があります。 - チーム構成(日本側専門家構成)・プロジェクト全体構成
- 本ポストは1名で農業・食糧安全保障省 食糧安全栄養技術事務局に派遣されます。また、他の関連プロジェクトとの連絡・調整も発生します。 本案件の協力期間は2019年7月から2022年1月までです。
- 案件関連参考情報
応募条件
- PARTNERでは斡旋、マッチングは行っておりません。詳しくは規約をご確認ください。
- ウェブ応募時の個人登録者の個人情報の扱いは案件を主管する登録団体の定めによることとします。尚、Web応募を実施することにより、団体に対するプロフィール公開項目の提示に同意したものとみなします。
- 語学力
- 英語
- 英語 以下のレベル以上であること 1)高いコミュニケーション能力を有する。 2)TOEIC730点、TOEICS&W290点、TOEFL550点(CBT213点、iBT79点)、英検準1級、国連英検B級、IELTS 6.0、ケンブリッジ英検FCE以上 ポルトガル語(が更にできると望ましい) 以下のレベル以上であること 1)業務上、必要最低限のコミュニケーション能力を有する。 ※その他の資格試験については、 「専門家語学ガイドライン」参照。
- 学位
- 修士あるいは同等程度
- 補足学歴
- 栄養分野、本業務で関わる保健/農業/水・衛生もしくはこれに関連する分野。博士号があればなお望ましい。
- 類似業務経験年数
- 15年以上
- 青年海外協力隊経験
- 不問
- その他必要な業務経験・能力
- 以下の経験が必須
●栄養改善分野での業務経験
以下の経験が望ましい
●JICA専門家の経験
●サブサハラアフリカでの業務経験
待遇
- 待遇
- 本公募対象案件の待遇は、JICAの規定に基づき、旅費(外国旅費および日本国内の内国旅費)、派遣手当(在勤基本手当、住居手当、家族手当、子女教育手当等)を支払います。また、本邦における所属先の有無等により、所属先への人件費補てんまたは国内俸を支給します。
ただし、次の1から3のいずれかに該当する方(JICAから派遣されている専門家、ボランティア等の人員も含みます。)は、上記によらず旅費、在勤基本手当を含む派遣手当、国内給付、その他福利厚生及び旅行制度等の待遇が異なることがありますので、必ずこちらをクリックし、関連資料を確認したうえでご応募ください。
1.専門家に内定した時点で海外に在勤・居住している場合
2.専門家として第三国(日本及び任国以外の国)から任国に出発する場合(専門家の赴任前研修、その他私用などで本邦にて短期間滞在する場合を含む。)
3.日本以外の特定の一か国(以下「特定の国」という。)が、専門家の生活の本拠地と認められる場合。
※各種手当は、毎年10月1日に定期改正されます。
応募について
- 応募方法
- 1.国際協力人材登録の完了
応募にあたっては、国際協力人材登録を完了していることが必要です。
※新規登録手続きには、3営業日程度を要しますので、お早めに登録下さい。
※簡易登録ではご応募できませんので必ず「国際協力人材登録」を完了させて下さい。
2.必要書類一式の添付
募集期間中に以下の必要書類をPARTNERのマイページ上で提出していただきます。PARTNERにログインした状態で各求人情報のページを開き、最上部もしくは最下部の「この案件に応募する」ボタンから応募画面で、以下の必要書類を添付してください。マイページを使用しての応募方法の詳細は公募案件FAQ集をご確認ください。なお、マイページの応募機能で添付できるファイルのサイズは1ファイル5MB、総容量10MBまでとなっておりますのでご留意願います。
(1)専門家履歴書(提出必須) ※PDFで提出
国際協力人材登録後、画面下部「履歴書作成はこちら」(ログイン後表示されます)より作成いただけます。本機能で作成した専門家履歴書以外で応募いただいた場合、失格となりますのでご注意ください。PDFファイルのタイトルについては次の例にならって履歴書、応募者氏名、応募書類提出日の順に記載ください(例:履歴書(国際太朗)20130301.pdf)。履歴書作成にあたり、直近(2010年以降)の職歴については、長期にわたる空白期間がないよう記載ください。3か月以上の空白期間がある場合、説明(例:自己研鑚、育児介護など)を付すようにお願いいたします。不明な期間に関して、直接お問い合わせをすることもあります。なお、入力手順に不明点がある場合は、PARTNERを運営しているPARTNER事務局(jicahrp@jica.go.jp)までお問い合わせ下さい。
記入例は、こちらをご確認ください。
(2)写真(提出必須) ※「Word」ファイルに添付して提出
Web応募では履歴書の写真欄に写真の添付ができなくなりましたので、別途履歴書用の写真をWordファイルに添付してご提出ください。提出にあたっては写真貼付台紙をご活用ください。写真は6ヶ月以内の撮影で、前向き、上半身、脱帽のものとしてください(デジタルカメラ等で撮影したものでも可)。Wordファイルのタイトルは次の例にならって、応募者氏名、提出日の順に記載ください(例:国際太朗(20130301).doc)。サイズオーバーにご注意願います(ファイルの推奨サイズ200KB程度)
(3)業務企画書(提出必須) ※「Word」ファイルで提出
氏名、応募案件名を明記の上、応募する案件の業務内容を踏まえ、以下の点について記述して下さい。なお、様式はありませんが、形式はA4版(縦ページ・横書)、目安として1行の文字数を35字及び行数を35行程度とし、分量は3枚以内となるようにして、Wordで作成し添付して下さい。Wordファイルのタイトルについては次の例にならって業務企画書、応募者氏名、応募書類提出日の順に記載ください(例:業務企画書(国際太朗)20130301.doc)。
なお、複数(2案件まで)の公募案件へ応募を希望される場合、業務企画書および、応募連絡書備考欄へ記載してください。
① 本件業務に「求められる資質と能力」の内、特に「★★★」並びに「★★」としている項目を参考にして、本業務に対応可能であることを説明して下さい。 なお、以下の点を含めるようにして下さい。
a. ご自身の長所・短所
b. 具体的な経験・実績
② ご自身で収集した本案件に関連する情報を分析したうえ、本業務を進める上でご自身が優先的な取組みが必要と考えること、留意すべきこと、具体的に実施しようと考えていることについて述べて下さい。
③ ご自身の事務処理について経験例を挙げて、自己評価して下さい。(業務調整の場合は、経理処理についても、具体的な経験を引用し、自己評価して下さい。)
※なお、履歴書上で、公募条件に「必須」と記載の条件を満たしているかどうかの有無が確認できない場合、業務企画書中に「必須」の条件を満たすことを示す経験、資格等を記載して下さい。
(4)語学資格証明書(写) ※PDFで提出
語学証明書の内容は選考の際に重視しておりますので、語学力を証明する書類を添付して下さい。 PDFファイルのタイトルについては次の例にならって語学資格証明書(写)、応募者氏名、応募書類提出日の順に記載ください(例:語学資格証明書(国際太朗)20130301.pdf)。
(5)海外居住状況確認書(提出必須) ※「Word」ファイルで提出
派遣時の待遇を検討するため、海外居住状況確認書に回答のうえ、添付してください。Wordファイルのタイトルについては、次の例にならって記載してください(例:確認書(国際太朗)20130301.doc)。選考に関わるものではありませんが、必ず提出してください。 - 応募書類
- ・専門家履歴書
- ・業務企画書
- ・写真(所定の写真貼付台紙に貼り付け)
- ・語学証明書
- ・海外居住状況確認書
- 募集人数
- 1名
- 募集期間
- 2019/05/17 00:00 ~ 2019/05/29 12:00
- 選考手順
- 書類選考、面接選考、語学証明書、健康診断の結果等を総合的に判断して候補者を決定します。
1. 応募書類に基づく書類選考結果通知
6月12日頃までに、書類選考結果をPARTNERに登録されたメールアドレスに通知します。書類選考合格者に対しては別途面接前検査(Web経由)のご案内をしますので、必ず事前に受検をお願いします。
2. 面接選考
6月19日(予定)
※事前に案内した面接前検査(Web経由)を受検していることが必要となります(受検されない場合、面接選考の対象外となります)。
※原則として当方が指定した日程以外での面接は実施しません。
※なお、面接は原則として東京都千代田区二番町のJICA本部にて行います。面接予定日に海外に滞在しており、一時帰国が困難な場合にはJICA在外事務所のテレビ会議を使用して面接を行うことが可能な場合もありますので、応募画面で必ず申告してください。
3. 面接選考結果通知
7月1日頃までに、面接選考結果をPARTNERに登録されたメールアドレスに通知します。
4. 面接選考合格後に健康診断等を実施します。
※選考結果及びその理由についての個別の照会には一切お答えできません。また、応募書類は返却いたしませんのでご了承ください。 - 応募時の注意事項
- 【全公募案件共通の応募条件】
次のいずれかに該当する方は応募できません。また、内定後に該当することが判明した場合は不合格または派遣中止とします。
・JICA案件に従事中で、派遣予定時期までに当該業務が終了しない方。
・開発途上国に滞在して業務を遂行していただくため、70歳以上の方は応募いただいても意に沿えません。
・本件ポストの対象国等において、同ポスト職務に関係する民間企業の業務に就業していたなど、利益相反が生じると判断される方。
以下に該当する方は、必ず応募時にお知らせください。
・本件以外のJICA案件に応募・選考中または応募予定の方は、応募画面の備考欄に必ずその旨記載してください。ただし、募集ポストによっては複数同時応募を禁止しているものもありますので、他の募集要項での応募制限の有無をご確認ください。なお、公募同士の応募は最大2件までとします。ただし、複数案件書類選考合格となった場合、原則として、先に面接選考合格となった案件が派遣案件となります(先行案件の合格通知と同時に、もう一つの案件の人選プロセスは審査対象外となります)。予めご了承ください。
選考後、派遣を決定するために必要な条件
選考に合格した後、以下の条件が整うことにより派遣が最終的に決定されます。また、派遣国の治安状況等によっては派遣の延期、中止となる可能性があります。
・健康診断に基づく当機構顧問医の判定
・語学証明書の提出が無い場合、原則として、語学要件を満たすレベルの語学資格の取得
なお、下記の点についても留意の上ご応募ください。
・JICA案件に従事中の方は、本件に応募するために、任期を短縮、もしくは辞退することは原則認められません(草の根技術協力、技術協力プロジェクト、開発計画調査型技術協力等、所属先が法人として請け負っている業務に従事している場合も含む)。
・なお、現在JICA専門家等として派遣中の方で、仮に本公募に合格し、継続し派遣される場合でも、原則として新規派遣とみなされます。
【個人情報の取り扱い】
当機構では、個人情報の保護を目的として、応募者からの提出を受けて保有する個人情報について、以下のとおり、管理・保護いたしますので、同意の上、提出願います。
1.応募書類に含まれる個人情報は、当機構において適正に管理し、情報漏えい防止に最善を尽くします。
2.応募書類は、個人情報保護関連法令等で定める場合を除き、当機構が実施する技術協力専門家等派遣事業における審査・派遣手続き(派遣前中後)・公募に関する統計処理以外の目的では、使用いたしません。
【公募案件】(再公募)モザンビーク 個別専門家 食料安全保障・栄養(IFNA)アドバイザー
独立行政法人国際協力機構(JICA)国際協力調達部 契約推進第一課/第二課
この求人に似た求人を探す
勤務地
勤務形態
働き方
お問い合わせ先
- 電話番号
- 問い合わせ先