【WWFジャパン】一般職員募集のお知らせ(淡水生態系保全および持続可能なコットン・繊維プロジェクト・マネジメント担当)

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)

  • 正職員
  • テレワーク
  • フレックス

職務内容

職務分野
環境管理、自然環境保全、水資源
業務対象国/勤務地
関東   東京都
業務期間
2024/12/01
試用期間
3ヶ月
就業時間
09:30 18:00 (休憩時間: 12:00 13:00
休日
土、日、年末年始
時間外労働
あり
月平均14時間
その他業務条件
※内定から1-2カ月を想定。ご入局日は、ご相談に応じます。
業務内容

気候変動の進行に伴う渇水や洪水といった「水リスク」の高まりとともに、昨今「水」に関連した環境保全の取り組みへの関心が国際社会では高まっています。
 例えば、TNFDやSBTNといった企業の情報開示や目標設定の枠組みでは、貴重な淡水生態系保全、資源としての水の適切な利用管理、減災・防災の取り組み等の水に関連した情報開示が求められています。
 世界100か国以上のフィールドで、8000名を超えるスタッフが保全活動を展開する国際環境NGOの一員として、WWFジャパンの淡水グループでは、保全価値の高い淡水生態系を守るため、水負荷の高い産業に対して、責任ある水利用管理(Water Stewardship)の取り組みを促しています。とりわけ繊維産業は、コットンなどの原材料生産から加工、その消費まで水と深くかかわる産業として注目されており、産業全体での水の取り組みが求められています。
 今回の募集では、課題が生じている生産国での活動をグローバルネットワークとして自ら実践しているWWFの強みを活かし、消費国である日本の繊維産業の責任ある水利用管理の取り組みを念頭に、貴重な淡水生態系を保全・回復する現地でのプロジェクトを促進するスタッフを募集します。WWF内外のステークホルダーと連携・協力して活動を担ってくれる方の応募を期待しています。

 

1)海外でのコットン(綿花)栽培や繊維生産に関わる淡水生態系保全プロジェクト・マネジメント
 ・現地WWFオフィスが行う保全活動への技術的アドバイス(淡水生態系保全や持続可能な社会開発など)およびプロジェクト・マネジメント

 ・プロジェクト計画・予算の策定と進捗管理、新規アクティビティの提案

 ・現地訪問による進捗確認(年に延べ40日程度の海外出張必須)

 ・日本国内のドナー(プロジェクト資金提供者)への報告


2) 日本での持続可能な繊維製品(特にコットンを中心とする)の生産・消費・利用の促進のサポート
 ・プロジェクト地域では、コットンの栽培や繊維製品の製造の過程で、水の利用・汚染・衛生等の水の課題やそれによる生態系への影響、またさまざまな社会課題が生じている。こうした生態系の破壊や劣化、各種社会課題を防ぐため ①企業には「責任ある調達」を求める。②消費者やメディアに対して課題の発信を行うとともに、繊維製品の持続可能な消費を促すような働きかけを行う。

 ・GOTS(Global Organic Content Standard)、 OCS(Organic Content Standard)、Better Cotton等のWWFが推奨する制度の普及サポート

 ・プロジェクト計画・予算の策定と進捗管理、新規アクティビティの提案サポート


3)その他
 ・各種国内外の民間/公的補助金に申請し、補助金獲得後の管理

 ・WWFジャパンの資金調達部門と協力し、提案書を作成し、企業や個人のサポーターからの資金獲得、ならびにサポーターへの成果・進捗報告に協力

 ・広報発信(現地からのニュースを編集発信)を実施

職種
その他
勤務形態
正職員
働き方
テレワーク、フレックス

応募条件

語学力
英語
その他必要な業務経験・能力

募集条件(技能・経験など)

<必要なスキル・経験(必須)>

  • ビジネスレベルの日本語および英語スキル
  • 水環境の保全や淡水生態系・野生生物の保全に強い関心をお持ちの方
  • チームワークを重視し組織内外のステークホルダーと連携して業務を遂行することが可能であること
  • 当団体の理念・活動に共感する方

<望ましいスキル・経験>

  • アパレル・繊維関連の企業や団体での勤務経験、もしくはそれらの企業・団体との連携実績(連携実績をお持ちの方は職務経歴書で、連携事例の概要、自身の役割、連携したステークホルダー、成果等を簡潔に記載してください)
  • アパレル・繊維以外の小売り・商社・製品の生産・製造流通等の勤務経験がある方
  • 水環境や持続可能性に関わる専門分野の知見をお持ちの方(修士・博士号取得者、歓迎)
  • 開発途上国におけるフィールド経験のある方

 

給与・待遇

給与レンジ(月額:円)
30~40万未満
賞与あり、昇格・賞与あり
試用期間の待遇
試用期間の雇用条件の変更はありません。
待遇

雇用形態:一般職員(雇用期間に定めのない職員)
試用期間:3か月(試用期間の雇用条件の変更はありません。)
労働時間:所定労働時間7.5時間、休憩時間1時間。フルフレックスタイム制度(コアタイムなし)
勤務地:東京オフィス(関東圏内からのリモートワーク制度あり)
給与:34万~43万円/月(年収換算:600万~740万円(賞与4ヵ月含む。残業14時間/月程度想定した場合))
手当:家族手当、残業手当、交通費支給
休日休暇:完全週休2日制(土日)・祝日、年末年始休暇・年次有給休暇・産前産後休業・育児休業・介護休業・生理休暇・特別休暇(慶弔など)
その他:社会保険完備、退職金制度有。

福利厚生
交通費支給、時間外手当支給、完全週休2日制、各種社会保険完備
加入保険
あり
各種社会保険完備(厚生年金、健康保険、雇用保険、介護保険(40歳以上)、労災保険) その他出張時保険(海外旅行保険(法人カード付帯)、出張時国内旅行保険(法人カード付帯))

応募について

応募方法

応募ポジションを明記の上、以下の書類を、saiyou@wwf.or.jpまでお送りください。

書類には、パスワードをかけて別送ください。


応募書類
・履歴書

  志望動機を300字以上記載。応募ポジション名/メールアドレス/携帯電話番号を明記。
・職務経歴書(今まで携わってきた実務内容について列記のこと)


※個人情報保護のため、お手数ですが、送信前にファイルをパスワードで保護し、別メールでパスワードをお知らせください。

 

【課題作文テーマ】

書類通過者には、以下のテーマで課題作文(3000字程度)および作文の内容をまとめた発表資料をご提出いただきます。

一次面接で、発表資料を投影し、20分間のプレゼンテーションを行っていただきます。

「日本国外でのコットン栽培・繊維生産が淡水生態系に与える影響」を1000字で説明し、「 WWF現地オフィスが実施する淡水生態系の保全活動と、WWFジャパンが相乗的な効果を発揮する保全プロジェクトを立案」し、次の(1)~(4)の内容を含め、3000字にまとめ、提案してください(期間3年間、年間予算3,000万円【人件費除く】を想定)。
(1)活動の目的
(2)活動のターゲットとなるステークホルダーとその理由
(3)活動の体制(あなた以外にも人員やパートナー団体が必要な場合は明記)
(4)各年の具体的な活動内容と期待される成果、自身のプロジェクトにおける役割

 

応募締切

2024年11月4日(月・祝)

※ご応募いただいた順に、順次選考を進め、内定が出次第終了する場合があります。

 

応募先
saiyou@wwf.or.jp
WWFジャパン 淡水グループ採用 宛

ご応募後の返信は、『@hire-hub.io』からご連絡させていただく場合があります。

書類選考後、Web適性検査、2~3回程度の面接(オンライン又は、対面)を予定しています。

※海外からご応募される方は、選考スケジュールの前後に一時帰国等の予定がある場合、その旨を履歴書に記載してください。

問合せ:本件についてのお問い合わせは下記まで。
WWFジャパン 採用担当係 e-mail:saiyou@wwf.or.jp (電話不可)

募集人数
1名
募集期間
2024/09/24 10:00 2024/11/21 23:59

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勤務地

勤務形態

お問い合わせ先

担当者氏名
採用担当
電話番号
0
メールアドレス
saiyou@wwf.or.jp
ホームページ
https://www.wwf.or.jp/
団体情報詳細
設立目的・事業内容
<設立目的> 当初は、絶滅のおそれのある野生生物の保護を目的に設立されました。その後、野生生物の生息地を含む地球環境全体の保全に取り組みが広がっています。現在のWWFの最終目標は、人と自然が調和して生きられる未来を築くことです。 <事業内容> 地球の自然環境の悪化を食い止め、人類が自然と調和して生きられる未来を築くため、3つのテーマについて活動を展開しています。 ●3つのテーマ ・野生生物の生息地を守ることと同時に、利用のあり方・つきあい方を改善していく ・特に海外で生産される自然資源の、日本における利用のあり方を、持続可能なものへと転換していく ・行政や産業界、消費者とのパートナーシップの下に、日本を環境負荷の最小化された社会へと移行させていく WWFジャパンは、住民、専門家、行政、産業界など、さまざまな分野の人々が一体となって環境問題に取り組むことが必要と考えています。 WWFジャパンの役割は、さまざまな分野の人々とともに、科学的根拠に基づいた現状分析と将来予測を行ない、具体的で現実的な策を提案し、具体的に誰が、どう行動し、何を変えていけばいいのかを考え、実現させることにあります。 WWFジャパンは、現在取り組んでいるプログラム(森林プログラム、海洋プログラム、気候変動エネルギープログラム、希少種プログラム、野生生物取引監視プログラム)ごとに、ターゲットを設け、これらを達成するために、「解決策を考え、提案し、 実現に向けて行動する」という自らの役割を通して、これらを達成していきます。
活動対象分野
教育、資源・エネルギー、環境管理、水産、自然環境保全
活動実績(海外)
●野生生物の違法取引監視プロジェクト 日本の野生生物取引が世界の生物多様性に与える影響を、報告書『私たちの暮らしを支える世界の生物多様性 – 日本の野生生物取引のいま』にまとめました。水産物、林産物、象牙、ペットなどの取引状況をわかりやすく記述し、研究者や産業界、メディアから大きな反響を得ました。また、薬用・芳香植物の持続的な利用を進める国際的な認証制度「フェアワイルド」の国内での普及を進めています。 ●極東ロシア森林保全プロジェクト 極東ロシアでは、生息数約40 頭といわれるアムールヒョウや、シベリアトラなど、希少な野生生物が生息する森で、伐採や火災による生物多様性の劣化が危惧されています。活動の成果として、地域の生態系にとって重要な樹種であるチョウセンゴヨウ(ベニマツ)が、ワシントン条約の附属書Ⅲに掲載され、国際取引の規制対象となり、さらにロシア国内での伐採がほぼ全面的に禁止されました。WWF が長く求めてきたこの樹種の保全の実現により、チョウセンゴヨウの実を食料とするシカやイノシシなどの個体数維持、ひいては草食動物を捕食するヒョウやトラの生存に大きな効果が期待できます。また、2011年5 ~ 6 月にかけて800 人を超えるボランティアの参加を得て、60 万本近くのチョウセンゴヨウを350ha を超える地域に植えました。またアムールヒョウについてビデオを使った調査を開始。これまで知られていなかった新たなヒョウの個体を確認するなど、今後の保護につながる成果が得られました。 ●スマトラ島森林保全プロジェクト 日本が紙の輸入を通じて深く関係している地域の一つに、インドネシアのスマトラ島中部があります。ここでは紙の原料やパーム油を生産するため、熱帯林の伐採が続いており、貴重な生態系が失われ続けています。違法伐採などを監視しその情報を提供する活動の支援や、現地での代替産業育成へ向けたエコツアーの開発を行なっています。不法占拠者のパトロールの支援を行なうとともに、国立公園内での森林回復のための植林準備を行なっています。また、同島の南部に位置するブキ・バリサン・セラタン国立 公園とその周辺でも保全活動を展開。国立公園内で違法伐採を取り締まり、野生のゾウが集落に出てきてしまうのを防ぐ「ゾウ・パトロール」の活動を応援するなど、保護区の管理・運営を支援しました。周辺の住民の理解と協力も得て、地域社会が自活できるよう、環境に配慮したコーヒーの生産、エコツアー の企画等を支援。荒廃した土地での森林回復のための植林準備を行なっています。 ●黄海エコリージョン支援プロジェクト 中国と朝鮮半島に囲まれた黄海では、中国と韓国のモデル地区で、海辺の生物多様性を適切に管理するための取り組みを開始しました。中国遼寧省丹東市の国家級河口湿地保護区では、干潟に生息する生き物調査に着手し、保護区にやってくる渡り鳥が食料として利用する生き物の現状を明らかにしました。韓国全羅南道ムアン郡の干潟保護区では、地域住民が干潟を持続的に活用するためのエコツーリズムの受入れ準備を進めました。 ●温暖化防止国際交渉プロジェクト 京都議定書の第一約束期間が2012 年に終了することを受け、2013 年以降の国際的な温暖化対策の枠組みをどのように作るのかについては、難しい交渉が続いています。WWF ジャパンは国連会議に継続的に参加し、各国のWWFオフィスから参加した世界の同僚とともに、さまざまな国々の代表団への働きかけを行ないました。2010 年12 月に開催されたメキシコでの国連会議では、多くの参加者の期待を上回る内容の「カンクン合意」が採択され、国連における議論のプロセスに活気が戻りました。また、2009 年から続けているメディア向け勉強会を2 010 〜2011 年も継続しました。 ●温暖化の目撃者プロジェクト WWF インターナショナルのプロジェクトである「温暖化の目撃者」を、日本でも前年度に引き続き実施しています。同プロジェクトは、地球温暖化の影響を既に受けてしまっている人々の証言を集め、ウェブサイ トなどで公開するプロジェクトです。世界中で集められている証言を日本語で紹介すると同時に、日本でも新たに3 つの事例について証言を集めました。 (以上、2010年4月~2011年6月の活動報告より抜粋)
活動実績(国内)
●ツキノワグマ保全プロジェクト NPO 法人四国自然史科学研究センターとともに、絶滅のおそれのあるツキノワグマの生態学的調査を実施。生息域周辺の集落で野生動物と森、人の関わりを考える対話集会やアンケートを行ない、調査結果を地域へ還元しています。 ●森林資源の利用の改善 ロシア、スマトラなど、木材の伐採が激しい地域におけるの森林保全活動を展開・支援すると同時に、木材や紙の消費国である日本では、木材や紙を大量に生産・流通・消費する企業に対し、製品のトレーサビリティを確保し、環境や社会に問題のない伐採であることの確認を求めています。そのために必要な確認方法、現地情報などを、セミナーなどを通じて提供し、最終的には企業が自ら木材や紙の調達指針を設け、特に森林生態系に配慮されていない製品を排除していくことを支援しています。こうした日 本の消費企業からの需要などにより、ロシアでFSC(森林管理協議会)認証林が増加傾向にあるなどの動きが出ています。 ●サンゴ礁保全活動 沖縄県石垣島にある白保サンゴ礁の脅威の一つである農地からの赤土流出を防ぐため、グリーンベルトの設置を行ないました。2010 年秋には、伝統的な定置漁具「海垣」と類似の漁具を有する地域を集めた“世界海垣サミットin 白保”を開催し、「里海づくり」の重要性を広く発信しました。また、白保の住民の方々が参加できる環境モニタリング調査の構築に努めました。また、2009 年10 月より開始した「久米島応援プロジェクト」では、国内最大規模のサンゴ群集や、新種の海産ヌマエビの調査・発見に寄与しました。こうした活動を契機として、久米島でも町役場や学校、地域団体が主体となる持続的な赤土対策の体制づくりが進みました。 ●温暖化防止プロジェクト 震災および原発事故を受けて、国内での抜本的なエネルギー政策の見直しが始まりました。これに対応する形で、WWF ジャパンは、再生可能な自然エネルギー100% の未来を目指すキャンペーンを開始しました。2011 年2 月にWWF インターナショナルが発表した、全世界で自然エネルギー100% が可能であるというレポートを基に、日本における可能性をさぐる独自のエネルギーシナリオの作成を、研究者の協力を得ておこないました。これと並行して、国の政策の中心となる「エネルギー基本計画」への提言を目指し、他のNGO とも協力をしながら、政策提言を続けています。 ●温暖化防止政策提言プロジェクト  2009 年度に作成した具体的な政策提案のパッケージである『脱炭素社会に向けたポリシーミックス提案』の普及に努めました。2010 年秋に書籍として出版したことに加え、提案の中心である排出量取引制度をわかりやすく解説したパンフレットを作成し、企業関係者や国会議員等に配布しました。東日本大震災後、気候変動対策に関する国内議論はストップしてしまいましたが、WWF ジャパンは、エネルギー政策との関連の中で、気候変動対策についての政府に対する提言や要請を続けています。 (以上、2010年4月~2011年6月の活動報告より抜粋)
所在地
105-0014
東京都 港区三田 1-4-28 三田国際ビル3F
設立年月
1971 / 09