プロジェクト・ヒストリー『未来ある子どもたちに「新しい体育」を―体育がつなげた仲間たちのカンボジア体育の変革』出版記念セミナー

JICA緒方貞子平和開発研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー」シリーズを刊行しています。本シリーズの第38弾として、『未来ある子どもたちに「新しい体育」を―体育がつなげた仲間たちのカンボジア体育の変革』を刊行しました。

カンボジアは、1975年から1979年まで続いたポル・ポト政権時代に、多くの学校が破壊または閉鎖され、教員をはじめとする知識人の命が奪われたという、凄惨な過去を持ちます。1991年のパリ和平協定の締結以降、教育の立て直しが進められてきましたが、当初、体育は他教科ほど重視されていませんでした。そんな中、特定非営利活動法人ハート・オブ・ゴールドは、JICA草の根技術協力事業などを活用して、約20年という長きにわたり、カンボジアの小学校から大学までの体育科教育システムの発展を支援してきました。現地の行政官や教員に体育科教育の重要性に対する理解を得ることから始まり、教育省との協働で学習指導要領の導入に至ったことは大きな成功事例であり、カンボジアにおける体育科教育を創り上げた「共創」の歴史であると言えます。

本出版記念セミナーでは、同国における体育科教育支援に携わった関係者に登壇いただき、これまでの支援と成果を踏まえ、今後の体育科教育に期待することや貢献すべき課題などについて議論します。

プログラム

16:00-16:05　冒頭あいさつ
有森　裕子：特定非営利活動法人　ハート・オブ・ゴールド　代表理事

16:05-16:20　書籍概要紹介
西山　直樹：ハート・オブ・ゴールド　事務局長

16:20-16:35　カンボジアにおけるJICAの教育支援（仮）
讃井　一将：JICAカンボジア事務所　所長

16:35-17:00　ディスカッション・セッション
モデレーター
澁谷　和朗：JICA中国センター市民参加協力課　課長

パネリスト
岡出　美則：日本体育大学スポーツ文化学部スポーツ国際学科　教授
山口　拓：筑波大学体育系・スポーツ国際開発学　助教
西山　直樹：ハート・オブ・ゴールド　事務局長

17:00-17:25　意見交換と質疑応答

17:25-17:30　閉会あいさつ　
宮原　千絵：JICA緒方貞子平和開発研究所　副所長

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※お申込みは2024年6月6日12:00（正午）で締め切らせていただきます。

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